iPhone14 miniが出なかった理由は？コンパクトサイズでおすすめのiPhoneモデルを解説！

iPhone14シリーズでminiモデルが廃止になった理由

iPhone miniシリーズが初めて登場したのは、2020年にリリースされたiPhone12 miniで、翌年の2021年にもiPhone13 miniが発売されています。ただ、iPhone14シリーズではminiモデルが登場せず、コンパクトな機種を好むiPhoneユーザーにとって「大型モデルのiPhone14 Plusはいらない...」と感じたことでしょう。

過去モデルであるiPhone13 miniも、2023年9月にiPhone15シリーズがリリースされたタイミングで販売が終了となりました。さらに、iPhone15シリーズだけでなく2024年にリリースが予定されているiPhone16シリーズでも同様に、miniモデルのリーク情報は確認されていません。

miniモデルが廃止になり、今後の新作iPhoneシリーズにも登場しない理由としては、スマホ全体の需要やminiモデルの販売不振などが考えられます。

スマートフォン全体の市場・ニーズは大画面の端末がメイン

最近のスマートフォンは多機能になっていく一方で、より大きなディスプレイとバッテリー容量を求めており、小型のスマートフォンの需要が下がっています。2024年時点でのスマートフォン全体の市場では、6.0〜6.2インチほどの画面サイズが標準的な大きさとなります。

• オンラインゲームや動画視聴など、大画面のスマホでないと観づらい

• ビジネスシーンでも使う機会が多く、タイピングや資料の確認では大画面の方が良い

• 縦動画アプリの普及も進んでおり、小さなディスプレイサイズでは使いづらい

などの要因もあり、スマホでは大きな画面の端末がより好まれます。歴代のiPhoneモデル比較を確認すると、過去の無印モデルでは5.5インチや4.7インチなど一回り小さいサイズが一般的ですが、最近のiPhoneモデルでは6.1インチが標準で、大画面の機種だと6.7インチの大きさが浸透しています。

iPhone12 mini・iPhone13 miniの販売が低調

iPhone14 miniが登場しなかった理由として、過去のminiモデルの売れ行きが微妙だった点も影響しています。海外サイトのmacrumors.comによる情報を参考にしますと、iPhone12 miniの発売後の期間（2021年1月前半）では、アメリカのiPhone12 miniはiPhone12シリーズ全売上の5%しか占めていないといったデータがあります。

iPhone13 miniはもっと低迷しており、とある期間ではiPhone12 miniより低い3%の売上シェア率（iPhone13シリーズ内）となっていました。日本国内の売上は多少異なるものの、アメリカと同様にminiシリーズの売上・販売数が微小であることが見込まれます。

iPhone SEシリーズが小型モデルとして引き続き展開

加えて、iPhone14 miniが販売されなかった理由としてはSEシリーズの存在も大きいです。2016年に初代モデルが登場したiPhone SEシリーズでは、2022年にiPhone SE（第3世代）まで発売されています。

第2世代・第3世代のiPhone SEは廉価版のモデルですが、4.7インチのコンパクトな画面サイズが特徴的です。そのため、小さいスマホが欲しいユーザーの需要に対してiPhone SEシリーズでカバーされていると言えます。

2025年にはiPhone SE（第4世代）がリリースされる情報も出ており、SEシリーズは今後も展開されることが期待できます。安さという点でも、同世代のminiモデルと比べてSEシリーズの方がより安価で、Back Market（バックマーケット）で販売しているリファービッシュ品のiPhoneモデルでもSEが人気です。

miniモデルが出なくてもiPhone14シリーズが人気である理由

iPhone14シリーズの比較ページでも紹介していますが、miniモデルが出なかった代わりにPlusモデルが登場しており、iPhone14シリーズ全体では比較的高い評価を受けています。以下ではiPhone14シリーズ全体において、人気である理由についてまとめました。

大画面モデルが欲しいユーザーは下位機種のiPhone14 Plusを選べる

iPhone13シリーズまで6.7インチの大画面モデルはPro Maxに限定されており、カメラのスペックはこだわりはないものの、大きなディスプレイにしたいなら高価な上位機種を選ばざるを得ないといったデメリットがあります。

そこで、iPhone14シリーズでは下位モデルでも6.7インチのiPhone14 Plusがリリースされたことで、安価＋軽量の機種を選べるようになりました。スペック自体は無印モデルのiPhone14と同じであるため、カメラ性能はProシリーズより劣りますが以下のようなメリットで評価されています。

• Proシリーズより安価

• バッテリー持続時間が長い（動画再生で最大26時間）

• 同じ画面サイズであるPro Maxより40gほど軽い（203g）

iPhone14 Plusのレビューでも解説しており、大画面のiPhoneモデルが気になる方はご参考ください。リファービッシュ品の価格も安く、10万円以下で購入できる端末もあります。

上位機種のiPhone14 Pro・iPhone14 Pro Maxはスペックの高さで評価

iPhone14シリーズでは上位機種のiPhone14 ProとiPhone14 Pro Maxモデルについて、ディスプレイやカメラ性能で高く評価されています。

• iPhone14 Pro Maxは特にバッテリー持続時間が長い（動画再生で最大29時間）

• 最大輝度が高いほかリフレッシュレートが120Hzまで対応

• ダイナミックアイランドや常時表示ディスプレイを搭載

• カメラ性能が改善されており、写真や動画撮影の品質が向上

iPhone14シリーズのカメラ性能でも、メインカメラの画素数が48MPと高く、ナイトモードでのポートレートに対応しているなどProシリーズはハイスペックな特徴が伺えます。

iPhone15シリーズと比べて機能差がなく安く手に入る

iPhone14シリーズはリファービッシュ品のiPhoneでも人気のモデルで、おすすめのiPhone機種ランキングでもご紹介しています。2023年にリリースされたiPhone15シリーズと比較して、ディスプレイやカメラのほかバッテリー容量でそこまで差がないためコスパ面で優れています。

型落ちiPhoneを購入するメリットでも解説していますが、最近のiPhoneは高い傾向にあり最新モデルよりも一世代・二世代前の機種を購入したいユーザーが増加しています。USB-Cコネクタ対応のiPhoneが欲しいなど、スペックの強いこだわりがない限りは型落ちモデルであるiPhone14シリーズの方が良いでしょう。

iPhone14 miniの発売に期待していたユーザーの傾向：コンパクトなスマホのメリット

Plusモデルを含むiPhone14シリーズの評価ポイントを解説しましたが、それでも「片手で使いやすいコンパクトな機種が欲しい」と感じるiPhoneユーザーもいるでしょう。

動画視聴やオンラインゲームなど、多機能なスマホでは大画面の方が満足度が高いですが、コンパクトなサイズのスマホもメリットが多いです。

持ち運びがしやすい・ポケットにも入れやすい

コンパクトなスマートフォンの最大の魅力の一つは、持ち運びのしやすさです。小型のスマートフォンは、ポケットや小さなバッグにも簡単に収まり、日常生活での利便性が高いです。

多くのユーザーが片手で操作できる利便性を評価しており、特に移動中や片手がふさがっている時に便利だと感じるでしょう。また、スマホ2台持ちで使っているユーザーにとって、携帯用のスマホをコンパクトなサイズにして、動画やゲーム専用の端末を大画面にするといった使い分けもできます。

👉スマホを2台持ちにするメリットを解説！

手の小さい子供向けのスマホでもおすすめ

手の小さい子供にとって、コンパクトなスマートフォンは使いやすい選択肢です。大きなスマートフォンは手に収まりにくく、操作が難しい場合がありますが、小型のデバイスはその点で優れています。

小さいお子さんにもスマホを持たせることが当たり前になっていますが、よく物を落とす子供用のスマホで大きい端末だと不安があります。また、落下や水没時に備えたバックアップサービスについて、バックマーケットのリファービッシュ品には追加オプションがありますのでぜひチェックしてみてください。

👉Back Marketのバックアップ（BackUp）サービスとは？

無印やPlus・Proシリーズと比べて価格が安い

通常、コンパクトなスマートフォンは他のモデルと比べて価格が抑えられていることが多いです。iPhone12 miniやiPhone13 miniは、標準モデルやProモデルに比べて低価格で、コストパフォーマンスを重視するユーザーにとって魅力的な選択肢となっています。

Proシリーズは高く、2023年にリリースされたiPhone15 Pro Maxの価格は、20万円前後の価格帯です。また、以下でリリース当時価格（定価）で比較しましたが無印モデルのiPhone14と比較して、miniモデルやSEシリーズの方が安価であることが分かります。

iPhone14シリーズでは下位モデルでも10万円を超えますが、miniシリーズやSEモデルは5〜10万円の価格帯で購入しやすいです。さらに、リファービッシュ品のiPhoneを選択することで、5万円以下の予算でも買えます。

これまでのminiモデル（iPhone13 mini・iPhone12 mini）のスペックとおすすめポイント

iPhone14 miniモデルは残念ながらリリースされなかったものの、過去機種であるiPhone12 miniやiPhone13 miniも充分なスペックです。SEシリーズと比較してカメラ性能やバッテリー持続時間が長く、コンパクトや端末と性能の高さの両方を重視するユーザーにおすすめです。

iPhone13 miniとiPhone12 miniの基本スペック比較

iPhone13 miniとiPhone12 miniモデルの基本的なスペックについて、以下表でまとめました。詳しくはiPhone13とiPhone12シリーズの比較でも解説していますが、iPhone13シリーズではカメラ性能が改善されているほか、プロセッサやバッテリー容量、ストレージ容量での違いがあります。

＜iPhone13 miniで改善されたポイントまとめ＞

• カメラ性能：シネマティックモード・フォトグラフスタイルなど便利な機能が追加

• プロセッサ：処理速度が向上したA15チップを搭載

• ストレージ容量：64GBが廃止になった代わりに最大512GBの容量を選択

• バッテリー容量：iPhone13 miniでは動画再生で最大17時間持続

iPhoneのストレージ容量で、iPhone13 miniでは512GBのオプションが追加されたほかバッテリー持続時間の長さも大きなメリットです。

iPhone13 miniとiPhone14モデルを比較

後継機種であるiPhone14シリーズとiPhone13 miniの比較について見てみると、iPhone14シリーズではカメラ性能で、アクションモード・インカメラのオートフォーカス機能が追加されています。

ただ、上記でも解説しましたがProシリーズでのアップグレードが目立った代わりに、下位モデルではそれほど大きな改善は見られません。同じプロセッサ（A15チップ）が使われており、バッテリー持続時間も多少は延びましたがiPhone13シリーズも充分な性能です。コンパクトなスマホを好むユーザーにとって、iPhone14シリーズに買い替えするよりもiPhone13 miniの方が適しています。

iPhone13 mini・iPhone12 miniがおすすめなユーザーの特徴

リファービッシュ品では2万円ほどの価格差がありますが、iPhone13 miniも比較的安く5万円台からの購入が可能です。ある程度の購入予算があり、カメラやバッテリー容量などのスペックを重視する場合にはiPhone13 miniがおすすめです。

対して、iPhone12 miniは安価な端末が欲しいものの、写真や動画撮影をよくするユーザーに向いています。以下でも解説していますが、SEシリーズはシングルカメラでズーム性能が劣ることから、デュアルカメラ搭載でコンパクトなサイズのiPhone12 miniの方がスペック面で評価されます。

iPhone14 miniの代わりにiPhone SEシリーズも選べる！

軽量で持ち運びがしやすいiPhoneでは、SEシリーズも人気です。SEシリーズは廉価版で購入しやすいだけでなく、ホームボタン搭載の指紋認証も高評価です。

iPhone SE（第3世代・第2世代）の基本スペック比較

iPhone SE（第2世代）は2020年モデル、iPhone SE（第3世代）は2022年にリリースされたモデルです。基本性能の違いをまとめましたが以下表について、iPhone SE（第3世代と第2世代）の比較ページでも掲載しています。

miniモデルと比較して、SEシリーズはより安価な価格帯となります。SE2は2万円以下から購入できるほか、コンパクトなiPhoneモデルの中では最も新しいSE3も、リファービッシュ品では3万円台と安いです。

iPhone SEシリーズのサイズでも解説していますが、第2世代と第3世代のSEは同じ画面サイズ・端末の大きさで、プロセッサやバッテリー持続時間、5G通信対応での性能差があります。

iPhone SE（第3世代）とiPhone14モデルの比較

iPhone SE（第3世代）とiPhone14モデルでは同じA15チップを搭載しており、基本的なスペックはそこまで変わりないですが、SE3ではバッテリー持続時間の短さやシングルカメラという点で劣ります。

また、SEシリーズはカラーラインナップの種類が少なく、iPhone14のカラーの種類と比べると限定されているように感じます。コンパクトなiPhoneという点で4.7インチのSE3はリファービッシュ品でも人気がある一方で、カメラ撮影やオンラインゲームの利用をよくするiPhoneユーザーは、iPhone14シリーズ以降のナンバリングモデルも比較してみるといいでしょう。

👉iPhone15とiPhone14シリーズの違いを詳しく！

SEシリーズはホームボタン（指紋認証）搭載のモデルで需要が高い

ナンバリングモデルと第3世代までのiPhone SEモデルでは、生体認証が大きな違いとなります。iPhone X以降のモデルではFace ID（顔認証）が一般的になっていますが、SEシリーズのみホームボタン搭載の指紋認証が継続されています。

顔認証は毎回画面を見る必要があるなど、ロック解除がしづらいといった評価・口コミもある一方で、ホームボタンがあるSEモデルは片手での操作が簡単といったメリットがあります。特にiPhone 8シリーズなど昔のiPhoneを長年利用していたユーザーにとって、SE2やSE3はすぐに慣れるでしょう。

ただ、2025年のリリースが見込まれているiPhone SE（第4世代）の最新情報によると、iPhone14モデルがベースとなるためホームボタンがなくなる可能性が高くなります。端末のサイズも大きくなるため、コンパクトなiPhoneが欲しい方にとって第3世代のSEモデルが最適です。

OSにこだわりがなければコンパクトなAndriodスマホも比較検討

iPhoneシリーズ内でのコンパクトな機種についてこれまで解説しましたが、iPhoneだけでなくAndroidスマホも比較したい方向けに参考情報をまとめました。

👉iPhoneとAndroidスマホの違いを詳しく比較！

iPhone（iOS）と比較したAndroidスマホのメリット・デメリット

スマホのシェア率ではiPhoneの方が高く、特に10〜20代の若いスマホユーザーを中心にiPhoneが選ばれています。

ただ、Androidスマホは以下のようなメリットがあり、安くスマホを買い替えしたいユーザーやGoogleアカウントなどビジネスシーンでの利用機会が多い社会人にとって、Androidスマホの方が使いやすく感じるでしょう。

• モデルの種類・価格帯が幅広く安価な機種を選べる

• Googleアカウントとの連携が便利

• iPhoneよりカスタマイズしやすく、ガジェットのこだわりがあるユーザーにおすすめ

一方でiPhoneシリーズでは品質に関するメリットがあり、iPhoneに搭載されているOS（iOS）はセキュリティの高さ・性能の良さで評価されています。全体的に高価格になっていますが、安定したスペックであることはApple製品との連携でも利便性が高いです。

👉iOSの基本情報・バージョン別の機能を解説！

コンパクトサイズでおすすめのAndroidスマホ機種は？

画面サイズが小さくコンパクトな端末で、人気のAndroidスマホではシャープやソニーのほかサムスン（Galaxyシリーズ）がおすすめです。

• Aqousシリーズ（シャープ）：5.5インチや5.7インチなどのエントリーモデルを選べる

• Xperiaシリーズ（ソニー）：軽量でバッテリー容量も大きい点で評価

• Galaxyシリーズ（サムスン）：ガラケーからスマホの乗り換えでも使いやすいAシリーズが人気

バックマーケットではiPhoneのほか、Androidスマホのリファービッシュ品も取り扱っています。iPhoneよりも安く手に入る機種が多いので、ぜひ価格を比較してみるといいでしょう。

miniやSEシリーズなどコンパクトサイズのiPhoneモデルはリファービッシュ品がおすすめ！

大画面のスマホが一般的になっている中で、iPhoneではminiモデルやSEシリーズからコンパクトで高性能な機種をお選びいただけます。型落ちモデルになるため新品では購入できなくても、バックマーケットのリファービッシュ品（整備済製品）なら過去機種を幅広く取り揃えていますのでいつでもご購入が可能です。

型落ちモデルのiPhoneを、フリマサイトやネットオークションで販売している中古品から購入する方もいますが要注意です。中古iPhoneをおすすめしない理由でも解説していますが、個人間取引の中古品は品質保証がなく、粗悪品や偽物が出回っているリスクもあります。

バックマーケットのリファービッシュ品は中古品と異なり、専門家による検品やクリーニングのほか、必要に応じた修理・部品交換も行った上で販売しており、1年間の動作保証と30日間の返金保証、バッテリー容量保証も付いているので安心です。リファービッシュ品について気になる方は、整備済製品と中古品の違い・比較もぜひご参考ください。