iPhone14シリーズで便利なカメラ機能
iPhone14シリーズではその他、特筆すべき新機能やアップグレードがいくつかあります。シネマティックモードやナイトモードなど従来のiPhoneにも搭載されていた機能でも、改善が見られます。
ProRAW:クリエイター向けの新機能
iPhone14 ProとiPhone14 Pro MaxProで利用できるProRAW機能は、プロフェッショナルな写真撮影を可能にする強力なツールです。ProRAWは、従来のRAWフォーマットの情報とiPhoneの画像処理を組み合わせることで、露出や色、ホワイトバランスの調整においてより多くのクリエイティブなコントロールが可能となります。
ProRAWを使用することで、具体的に以下のメリットがあります。
詳細な編集が可能:ProRAWファイルはJPEGよりも多くの画像情報を保持しているため、後からの編集でより細かな調整が可能です。
高品質な画像:デジタルアーティファクトが少なく、より自然なコントラストと広いダイナミックレンジを持つ画像を撮影できます。
柔軟なワークフロー:プロの写真編集ソフトウェアでの編集が容易で、クリエイティブな自由度が高まります。
気軽に撮影する一般的な用途と言うより、品質の高さを重視するクリエイター向けの機能となります。また、Proシリーズの4,800万画素での撮影でもProRAWが使われます。
シネマティックモード:4K解像度での撮影が可能
シネマティックモードも前モデルと同様にiPhone14に搭載され、ユーザーのビデオ撮影スキルをより高いレベルに引き上げます。 映画のようなビデオ撮影を可能にする機能で、シネマティックモードでは浅い被写界深度を使用して被写体を際立たせ、美しいフォーカスの移行を実現します。
iPhone13シリーズでは1080p30fpsの撮影でしたが、iPhone14シリーズでは30fpsと24fpsのビデオに4K解像度がシネマティックモードで適用され、よりクオリティが向上しています。
フォトニックエンジン:暗いシーンでもより鮮明に撮影
フォトニックエンジン(Photonic Engine)はiPhone14シリーズに搭載された新しい計算写真技術で、特に中低照度環境での写真品質を大幅に向上させます。この技術はDeep Fusion技術を画像処理の初期段階で適用することで、より詳細なテクスチャや優れた色再現、そして高い情報保持を実現します。
低照度性能の向上:中低照度環境での写真撮影において、最大2倍から3倍の性能向上を実現します。
詳細な画像処理:ピクセルごとに処理を行い、ノイズを低減し細部を強調します。
自動動作:フォトニックエンジンはバックグラウンドで動作し、ユーザーが特別な設定を行う必要はありません。
上記のような特徴があり、iPhone側で自動的に写真を処理してくれるような機能になるため、あまりカメラ撮影に慣れていないユーザーでも高品質な撮影ができるようになります。
ナイトモード:Proシリーズではポートレートモードにも対応
ナイトモードは、夜間時など低照度環境での写真撮影を劇的に改善する機能です。iPhone14シリーズではナイトモードが自動的にオンになり、シーンの明るさに応じて露出時間を調整します。
レンズのF値が改善されたことで露光が2倍ほど明るくなっているほか、Proシリーズではポートレートモードでのナイトモードも利用可能です。