
iPhoneの急速充電性能について、各世代による違いは多少ありますが型落ちモデルでも十分早い充電が可能です。実際にiPhone12/13/14/15の各機種で充電時間を比較した結果や、急速充電をするメリット・デメリットを解説します。急速充電ができない原因や、充電時間を短くするための対策も知っておくといいでしょう。
iPhoneシリーズの急速充電性能に関する概要・世代の違い
iPhoneシリーズの急速充電は、iPhone12よりも前の世代から対応しています。ただ、iPhone 8〜16シリーズまでの機種は全て、急速充電でかかる時間は仕様上変わりありません。
iPhone 8シリーズ以降で急速充電に対応
iPhoneの急速充電は「USB Power Delivery(PD)」と呼ばれる給電規格に対応しており、iPhoneなどのスマートフォンやパソコンなどで利用されています。通常の充電と比較してより早くなり、約30分で50%以上の充電ができます。
iPhone 7シリーズまでの機種は急速充電ができませんが、iPhone 8シリーズ以降およびiPhone SE(第2世代)以降の機種で利用できます。各シリーズ・世代における急速充電のスペックは以下表の通りです。
iPhone機種 | 急速充電対応のUSB-C充電器(アダプタ) | 急速充電の時間目安 |
iPhone 7シリーズまで | 非対応 | 非対応 |
iPhone 8〜11シリーズ・iPhone SE(第2世代) | 18W以上 | 約30分で最大50% (Pro Maxは約35分で最大50%) |
iPhone12〜16シリーズ・iPhone SE(第3世代) | 20W以上 | 約30分で最大50% (Plus・Pro Maxは約35分で最大50%) |
iPhone 16e・17e・iPhone Air | 20W以上 | 約30分で最大50% |
iPhone17・iPhone17 Pro・iPhone17 Pro Max | 20W以上 ※約20分で最大50%の充電をする場合には、最大40W以上の出力が必要 | 約20分で最大50% |
iPhone12/13/14/15は同じ急速充電性能:約30分で50%の充電
iPhone12シリーズ以降では急速充電をするために必要な充電器について、18W以上から20W以上に上がりましたが、充電速度自体は変わっていません。
iPhone12/13/14/15シリーズだけでなく、全体的なスペックがより向上したiPhone16シリーズや、2026年にリリースされた廉価版のiPhone 17eも全て同じ仕様で、約30分で50%の充電となります。
以下でも紹介している実際の検証でも、iPhone12/13/14/15の各機種では30分で50%前後の急速充電ができました。機種によって45〜55%ほどの誤差はありますが、古いモデルでも問題ない充電速度です。
Plus・Pro Maxモデルは急速充電速度が多少遅い
一方で端末のサイズが大きいPlusモデルやPro Max(iPhone17 Pro Maxを除く)では、急速充電の速度が多少遅くなります。目安として約35分で最大50%の充電が可能です。
無印モデルやProモデルと比較してバッテリー最大容量も大きいことから、PlusやPro Maxモデルは充電にかかる時間が若干長くなります。ただ、画面が大きくバッテリー持続時間が長いメリットがありますので、普段からゲームアプリを長時間するユーザーや大画面のiPhoneが欲しい方におすすめです。
iPhone17シリーズは急速充電性能がより改善:約20分で50%の充電
iPhone17シリーズでは急速充電の性能が向上しており、40W以上の充電器を使うと約20分で50%の充電が可能です。バッテリー容量の小さいiPhone Airや、廉価版のiPhone 17eは異なり従来のスペック(約30分で最大50%)となります。
iPhone17の充電性能について、今後実機でのテスト・検証も予定していますので結果が分かり次第こちらの記事で情報更新をします。
iPhone12/13/14/15の急速充電性能・充電にかかる時間を比較検証
仕様上は急速充電の速度が同じであるiPhone12/13/14/15の各機種について、実際にかかった充電時間を確認してみました。検証では急速充電目安になる30分の充電状態と、80%までの充電時間を計測しました。
充電速度の検証方法・使用したiPhone機種について
各機種はBack Marketのリファービッシュ品(整備済製品)を使っており、検証方法や端末の設定などのテスト条件は以下表の通りです。
充電速度に関するiPhoneの検証 | 詳細 |
対象機種 | ・iPhone12 ・iPhone13 ・iPhone14 ・iPhone15 ※バッテリー最大容量が85〜87%のリファービッシュ品端末を使用 |
検証内容 | ・4機種でバッテリー切れの状態から充電を同時に開始 ・30分後(急速充電の目安)の充電状態/80%到達時の充電時間を計測 |
充電時に使用するアダプタ・ケーブル | ・20W以上のUSB-C電源アダプタ(急速充電に対応) ・Apple純正またはMFi認証済みのUSB-C - Lightningケーブル(iPhone15はUSB-Cケーブル) |
通信設定 | ・機内モードをオン・Wi-Fiのみを有効 ・他のネットワークへの自動接続をオフにする |
画面設定 | ・明るさの自動調整をオフ ・True Toneをオフ ・画面の明るさは最大に固定 ・充電中は設定アプリ>バッテリーの画面を常に表示 ・充電中はスリープしないよう、設定で「自動ロック」をなしに設定 |
充電速度に関してはバッテリー最大容量による影響は受けにくいですが、極力条件を合わせるために以下の通り、バッテリー最大容量が85〜87%と近いコンディションのリファービッシュ品を選んでいます。

充電検証では急速充電対応のケーブルを選んでおり、iPhone12/13/14はUSB-C - Lightningケーブル、iPhone15はUSB-Cケーブルを使用しています。iPhone15シリーズ以降は、USB-Cコネクタ対応のiPhone機種になります。

iPhone12/13/14/15の充電でかかった時間を計測
各機種で同時に充電を開始して、急速充電の目安になる30分後の充電状態と80%に達するまでの時間を計測しました。

充電開始から30分経過した時点でのバッテリー残量は以下の通りで、iPhone15が56%と最も多く、iPhone12は47%と最も少ない結果になりました。

また、80%のバッテリー残量に到達するまでにかかった時間は以下の通りで、iPhone13とiPhone15が早く、iPhone12とiPhone14が比較的遅かったですが、5分ほどの差でそこまで違いはありませんでした。

iPhone12/13/14/15の急速充電・80%までの時間を検証した結果
急速充電性能と80%までの充電時間について、検証結果をまとめると以下表の通りです。iPhone15とiPhone13の充電速度は比較的早く、続いてiPhone14、iPhone12の順番で性能が良いと判断できます。
iPhoneモデル別の充電時間比較 | 30分後の充電状態(急速充電目安) | 80%到達時の充電時間 |
56% | 50分42秒 | |
51% | 55分13秒 | |
55% | 50分05秒 | |
47% | 57分28秒 |
また、別記事で紹介しているリファービッシュ品iPhoneのバッテリー持ち実機レビューでは、バッテリー最大容量が異なる4機種のiPhone14で充電時間を検証しましたが以下表の結果が得られました。
iPhone14の充電速度比較 | 30分後の充電状態(急速充電目安) | 80%到達時の充電時間 | 100%到達時の充電時間 |
バッテリー最大容量:99% | 56% | 53分8秒 | 102分15秒 |
バッテリー最大容量:96% | 57% | 52分18秒 | 99分47秒 |
バッテリー最大容量:85% | 56% | 50分40秒 | 100分12秒 |
バッテリー最大容量:81% | 57% | 51分36秒 | 109分51秒 |
今回のiPhone12/13/14/15の検証と比べて多少の誤差はありますが、急速充電(30分の充電)では55%前後、80%到達時の充電時間は50〜55分ほどと似たような充電速度になっています。
iPhone12のみ30分の急速充電で50%を多少下回ったものの、実用性においてはそこまで劣っていない印象です。また、今回検証したリファービッシュ品の端末は80%台のバッテリー最大容量で、新品バッテリーでなくても充電速度に大きく影響しないことも分かります。
iPhoneで急速充電をするメリットとデメリット
iPhoneの急速充電は便利で、普段から利用しているユーザーも多いでしょう。ただし、急速充電を頻繁に行うとバッテリーの消耗も早くなるリスクがあります。
メリット:隙間時間ですぐに充電できる
今回の実機検証でも確認できたように、最新機種だけでなくiPhone12などの型落ちモデルでも急速充電の性能は悪くなく、30分あれば50%前後の充電ができます。
朝の出勤前にいつもiPhoneの充電をする方や、昼休みの隙間時間でiPhoneの充電をしないと一日バッテリーが持たない場合には、短時間である程度の充電ができるメリットを感じるでしょう。また、バッテリーが切れそうになっている状況にて、カフェなどで短時間で充電量を得られる安心感もあります。
デメリット:バッテリーの劣化が進みやすい
ただ、大きな電力をバッテリーへ送る急速充電は劣化が進行しやすいとされています。実際には急速充電自体がバッテリーの寿命を縮める要因にはなりませんが、一日に何回も充電することでフル充電サイクルの回数が増えたり、端末やバッテリーが高温の状態が続き負担が大きくなることが影響しています。
iPhoneの寿命自体は長く、長期的なiOSのアップデートサポートによりiPhone12などの型落ち機種もまだまだ使えますが、急速充電の回数が増えるとバッテリー持ちが悪くなることもあります。
バッテリーの寿命が気になるユーザー向けの対策
iPhoneのバッテリー寿命が気になる方は、長持ちさせるための対策を知っておくといいでしょう。急速充電を普段から行うiPhoneユーザーでも、iPhoneのおすすめの設定やiOSのアップデートでバッテリーの状態を良好に保てます。
「バッテリー充電の最適化」機能でフル充電をする時間を減らす
低電力モードでバッテリー持ちを良くする
画面の明るさを調整・リフレッシュレートを下げる
定期的にiOSのアップデートを行う
また、以下で解説している充電時間を短くするための方法も、バッテリーへの負担を軽減できるのでバッテリー寿命を延ばす上で効果があります。
iPhoneでより充電時間を短くするための対策
iPhoneで安定した急速充電をするための方法では、Apple公式より涼しい場所での充電や充電中の利用を避けること、アクサセリの接続を外すことが推奨されています。
iPhoneや充電器が熱くならないように涼しい場所で充電する
iPhoneや充電器が極端に熱くなると、パフォーマンスの低下や急充電の一時的な停止を起こしやすくなります。夏の車内など、高温下で充電をすると急速充電が止まることが多いため、涼しい場所を選んで充電するのがおすすめです。
また、スマホケースを外すことで熱が逃げやすい状態になります。放熱性があまりない手帳型のスマホケースを使っている方は、充電時にケースを外すのが効果的です。
充電中はアプリなどの利用を避ける
充電している時にゲームアプリなどCPUへの負荷が高い操作をすると、充電速度が低下する可能性があります。また、ディスプレイの輝度を上げて高画質の動画を再生するのも充電中では推奨されません。
充電中のiPhoneの利用は、発熱やバッテリーの消耗を引き起こす要因にもなりますので、なるべく利用を避けるといいでしょう。
ワイヤレス充電の場合にはアクセサリの接続を外す
iPhoneのワイヤレス充電の場合には、アクセサリの接続を外すことも重要です。USB-Cコネクタ、またはLightningコネクタで使えるヘッドホンを接続したまま充電した場合、充電が7.5Wに制限されます。
ワイヤレスの急速充電(30W以上)はiPhone17など最近の機種で一部対応しているものの、有線イヤホンなどを接続していると充電速度が遅くなるため要注意です。
iPhoneの急速充電ができない理由・原因は?
今回の充電速度検証では30分で50%以上の充電ができましたが、充電が遅く長時間かかることもあります。急速充電ができない原因は、ケーブルや充電器の規格やiPhoneの設定などで問題があります。
急速充電に対応していないケーブル・充電器では低速充電になる
急速充電をするには必要ワット数のあるUSB PD規格の充電器や、Apple純正またはMFi認証のケーブルなどが必要となります。以下のようなケーブル・充電器では、低速充電になる可能性があります。
充電器(アダプタ)が18W〜20W以上のUSB PD規格に非対応
充電速度の遅いUSB-A充電器
ケーブルがApple純正、またはMFi(Made for iPhone)認証のいずれでもない製品
充電器の対応ワット数について、iPhone 8〜11シリーズは18W以上のUSB-C充電器が必要となりますが、iPhone12シリーズ以降では20W以上のUSB-C充電器となります。
最適化されたバッテリー充電が有効の場合は80%以降の充電が遅くなる
「バッテリー充電の最適化」機能自体は役立つもので、フル充電を維持する時間を減らすことでバッテリーを長持ちさせます。ただ、80%以上のバッテリー残量になると充電速度が遅くなるため、急速充電に対応しているケーブル・充電器を使っても充電時間が長くなります。
短時間でフル充電をしたい場合には、一時的にバッテリー充電の最適化をオフにすれば解消されます。iPhoneの設定アプリから「バッテリー」>「バッテリーの状態と充電」を選ぶことで、「バッテリー充電の最適化」を変更できます。
バッテリーの消耗が進んでいる
充電方法やiPhoneの設定で問題はなくても、バッテリーの最大容量が80%を下回り消耗が進んでいる端末では充電性能が低下します。
バッテリーが劣化すると持続時間が短くなるほか、アプリの強制終了や端末のシャットダウンなどの不具合も起きやすくなります。解決策としてバッテリーの交換もできますが、端末の性能に不満があったり古い機種で寿命が近いなら買い替えがおすすめです。
急速充電対応のiPhoneをお得に購入するならBack Marketがおすすめ!
急速充電に対応しているiPhone12/13/14/15の機種について、今回の検証ではBack Marketのリファービッシュ品(整備済製品)を使用しました。リファービッシュ品は中古品とは異なり、品質が安定している良さがあります。また、ユーザーの用途や求めるスペックに応じてバッテリーのコンディションも選べます。
Back Marketのリファービッシュ品は高品質・バッテリーのコンディションも選べる
Back Marketのリファービッシュ品は、専門家による検品やクリーニングのほか必要に応じた修理や部品交換を行った上で販売しています。
これまで中古iPhoneを購入して後悔したことがある方でも、リファービッシュ品なら安心してご購入いただけます。すべてのリファービッシュ品には1年間の動作保証が付いており、製品到着後30日以内は返品が可能です。
また、新品ではないiPhoneではバッテリーの状態が気になるところですが、Back Marketでは複数のバッテリーのグレードで選択できます。バッテリーの消耗が気になる方は90%〜99%のバッテリーグレードが適しているほか、プレミアムグレードや新品バッテリーオプションの追加がおすすめです。
Back Marketのリファービッシュ品iPhoneにてバッテリー最大容量による持続時間の違いなどを検証しており、詳しくは100%と80%のバッテリー最大容量の比較をご参照ください。
iPhone12/13/14/15などの型落ち機種が安く購入しやすい
リファービッシュ品のiPhoneは、型落ちモデルを含む幅広い世代から選択できます。歴代のiPhoneシリーズでは最近の機種になるほど値上がりしており、性能だけでなく価格とのバランスやコストパフォーマンスも重視するなら、iPhone12/13/14/15などの型落ちモデルがおすすめです。
iPhoneの一斉値上げ・価格上昇の理由でも解説していますが、円安や物価高などの影響を受けて、Pro・Pro Maxなどの上位機種は20万円以上の価格帯が一般的になりました。iPhoneの機種変更・買い替えで予算が限られている方は、リファービッシュ品から選んでみるといいでしょう。
Back MarketではiPhoneの買取サービスも実施
Back Marketではリファービッシュ品の販売だけでなく、iPhoneなどのデバイスを対象に買取サービスを実施しています。Back Market買取サービスではWeb上ですぐに査定価格を確認できるほか、宅配買取で手続きが簡単です。
iPhoneの買い替えの際に古い機種が不要になる場合には、買取サービスに出してみるといいでしょう。売却を検討をしている方は、iPhoneのデータ移行手順やiPhoneのアクティベーションロックの解除方法など、関連記事もご参照ください。
iPhoneの急速充電性能・各世代の比較でよくある質問と回答
iPhoneの急速充電に関するスペックや各世代の比較で、よくある質問と回答もまとめました。充電器(アダプタ)の性能や、ワイヤレス充電に関する急速充電性能などが気になるポイントです。iPhoneの急速充電では20W以上の充電器が必要となりますが、中には100W以上の高出力充電器もあります。高出力充電器ではiPhoneの故障を心配に感じるかもしれませんが、iPhone側には入力可能な最大電力が決まっていますので、自動で電力が制御されます。
そのため、100W以上の充電器をiPhoneの急速充電で使用しても問題ありません。MacBookなど、急速充電に大きな電力を必要とするデバイスと兼用したい場合には、高出力充電器を選ぶといいでしょう。
ワイヤレスでの急速充電は、iPhone16シリーズ以降を対象に30W以上の充電器を使うことで、約30分で最大50%の充電が可能です。MagSafeワイヤレス充電で、iPhone17は最大25Wに対応します。iPhone15シリーズ以前の機種はMagSafeワイヤレス充電だと最大15Wなので、有線での急速充電と比べて遅くなります。
注意点として、iPhone 16eはワイヤレス充電の高速充電には対応しておらず、最大7.5WのQiワイヤレス充電に留まります。iPhone 17eは最大25WのiPhone17より速度は遅くなりますが、最大15WのMagSafe高速充電が可能です。
また、iPhone 16eはMagSafeも使えないため、マグネット固定でのワイヤレス充電をするならiPhone 17eがおすすめで、急速充電も重視するならiPhone16・17の無印モデルを選ぶといいでしょう。詳しくは、iPhone 17eと16e・無印iPhone17の性能比較で解説しています。
実際にiPhone12/13/14/15の各機種でバッテリー持続時間を比較したところ、以下のような検証結果が得られました。
iPhoneモデル別のバッテリー持ち比較
バッテリー最大容量
YouTube動画再生時間(比較的暗い動画で検証)
86%
15時間20分11秒
85%
14時間19分35秒
87%
13時間26分33秒
85%
11時間34分25秒
バッテリー容量の小さいiPhone12が最も動画再生時間が短く、iPhone15が15時間以上と最も長いです。バッテリー持ちが良く、利便性の高いUSB-Cコネクタの機種を選ぶならiPhone15がおすすめです。詳しくは、iPhone12/13/14/15のバッテリー持ち検証ページで解説しています。


























































