MacBook Proで16インチを選ぶと後悔すると言われる理由
16インチのMacBook Proはクリエイター向けのノートパソコンとして優秀ですが、実際に使用したユーザーのレビューや評価を確認してみると、持ち運びに関するデメリットや価格の高さが気になるところです。以下では16インチのMacBook Proについて、後悔する理由や注意点を解説します。
ノートパソコンの良さである持ち運びがしづらい
16インチのMacBook Proは、持ち運びで不便を感じることが多いです。デバイス自体が大きいほか、以下の通り13インチのMacBook Airと比較すると重量の違いが分かります。
サイズ比較 | MacBook Air(M3) | MacBook Pro(M3 Pro) |
画面サイズ | 13インチ(13.6インチ) | 16インチ(16.2インチ) |
寸法 | 高さ:1.13 cm
幅:30.41 cm
奥行き:21.5 cm | 高さ:1.68 cm
幅:35.57 cm
奥行き:24.81 cm |
端末の重量 | 1.24kg | 2.14kg |
13インチのMacBook Airと比べると900gほど重くなり、加えてACアダプターも外出先で必要となる場合にはかなりの重量になります。
など、自宅など決まった場所より大学や職場、カフェなどの外出先で作業をする機会が多いMacBookユーザーにとって、重さが気になるほか16インチMacBook Proが入るカバンが限られるデメリットも感じます。
詳しくはMacBook Proのサイズ(13/14/15/16インチ)比較で解説していますが、14インチのMacBook Proでも性能差がそこまでないため、持ち運びがしやすいデバイスが欲しいなら14インチも比較検討してみるといいでしょう。
他のMacBookモデルと比べて価格が高い
最近のMacBookモデルは高額の傾向にありますが、特に16インチのMacBook Proは定価だと40万円以上の価格帯と非常に高額です。2024年6月現在、Apple Storeで販売されているM3チップ以降のモデルで価格を比較すると、15インチのMacBook Airより2倍以上高くなります。
16インチMacBook Pro(M3 Max):554,800円〜
16インチMacBook Pro(M3 Pro):398,800円〜
14インチMacBook Pro(M3):248,800円〜
15インチMacBook Air(M3):198,800円〜
16インチのMacBook Proが高い理由として、プロセッサ(Appleシリコンチップ)のスペックが高いほか、高品質のディスプレイが大きくリチウムポリマーバッテリーも100Whと大容量であることなどが影響されます。
確かに16インチの最新MacBook Proは高性能ですが、40万円以上を払って結局ブラウザ閲覧や資料作成、簡単な画像編集など基本的な用途に留まる場合には後悔してしまう可能性が高いです。
最新モデルの価格を見て、明らかに予算オーバーをしていると感じる場合にはMacBookを安く買う方法もチェックしてみましょう。こちらのページでも解説していますが、高額になりがちな16インチMacBook Proを安く買うには型落ちモデルのリファービッシュ品(整備済製品)がおすすめです。
M2・M3チップの搭載機種ではオーバースペックになる
価格の高さと関連して、「ここまで高性能なノートパソコンは不要だった」とオーバースペックの観点から後悔するケースも考えられます。上記でも解説しました通り、M1 ProチップからM3 Proチップへの改善はされていますが、Apple製のシリコンチップ(M1以降のスペック)だけで比較すると大きな差は見られません。
最新のMacBook Proがどうしても欲しいユーザーを除くと、M2やM3チップ相当のスペックが必要になる方は少数になります。M1チップでも動画編集やプログラミングなど、クリエイティブな作業に適した性能はありますので、価格とのバランスを重視するなら型落ちモデルから選んでみるといいでしょう。