iPad ProとMacBookの比較3:性能・スペックなどの違い
これまで見てきたように、iPad ProとMacBookの用途は同じでなく向き不向きがあります。iPadは汎用性が高く、MacBookは安定性が高いです。加えて、iPad ProとMacBookについてスペック面、技術的な特徴についてはどうでしょうか?
iPad ProとMacBookのサイズ・重量の比較
ディスプレイのサイズに関しては、iPad Proは9.7インチの小さいモデルから一般的な11インチのほか、13インチも選択できます。一方でMacBookで主流のディスプレイサイズは13インチと14インチ、16インチがあります。
iPadはモバイル性を重視した小サイズで、MacBookは机の上でも問題なく使えるポータブルなデバイスを目的に、作業効率性でも説明した通り14インチ以上の大画面で操作がしやすくなっています。
重量に関しては、13インチiPad Proが682グラム(無線LAN+セルラーバージョンは2グラム増)であるのに対し、13インチMacBook airは1.29キログラムです。これは大きな差ですが、iPadにケースやキーボードを付けるとそこまで重量に差がないです。アクセサリの種類によっては、MacBook Airより重く感じるかもしれません。
iPad ProとMacBookのスペックと接続性
新しいiPad Proも新しいMacBookも、パワフルなM2チップ以上のプロセッサが搭載されています。M1チップは、アップル独自のワークショップで設計された新しいチップで、この種のチップとしては初めてのものです。
これにより、カリフォルニアのアップル社は他のメーカーから脱却し、独自の処理基準をコントロールできるようになりました。MacとiPadの両方で超スムーズな操作を可能にする、非常にパワフルなチップであることが証明されています。
厳密に比較すると、2023年モデルの最新MacBook ProではM3チップまでアップグレードされましたが、一般的な用途のユーザーであればM3とM2、さらにはM1まで下げてもそこまで性能面での劣りを感じないでしょう。詳しくはMacBook Pro M2とM1の違いでも取り上げています。
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接続性に関しては、MacBook AirとProには2つのサンダーボルト/USB-Cポートとヘッドフォン接続用ジャックがありますが、iPadにはサンダーボルト/USB-Cポートが1つしかありません。
認識機能についてiPad ProはFace IDを搭載しており、センサーが自動的に顔を認識します。一方、MacBookにはTouch IDで指紋認証しかないため、Macのロックを解除するたびに指を使う必要があります。
ただし顔認証と指紋認証のそれぞれで、ユーザーが使わない方が望ましいのであれば完全に無効にすることも可能です。また、Apple Watch(アップルウォッチ)でMacのロックを解除することもできます。
最後に、モバイルデバイスを使う際の重要な要素であるバッテリー駆動時間では、iPad Proはウェブブラウジングモードで最大10時間、MacBook Airは同条件で最大15時間まで持ちます。外出先で長時間作業をしたいユーザーは、MacBookの方が安心して使えるでしょう。
iPad ProとMacBookのOS・ソフトウェア
iPadとMacBookの両方にM1・M2(MacBook Proの最新モデルにはM3)チップが採用されていることから、比較的同等の性能を提供するように思えます。ただ、iPad ProとMacBookそれぞれに搭載されているソフトウェアは異なります。
iPad Proは、アップルのタブレット専用OSであるiPadOSで動作し、独自のユーザー体験を提供します。iPadOSはApple Pencilをサポートしており、絵を描いたり落書きしたり、ちょっとしたメモを書いたり、手書きの文字をテキストに変換したりすることが可能です。
具体的な環境としてはマルチタスクがサポートされており、2つの固定ウィンドウと1つのフローティングウィンドウで最大3つのアプリを同時に開くことが可能です。
一方でMacBookは、MacBook AirやProのほかiMacを何十年も支えてきたMacOSを搭載しています。安定した性能であるMacOSはタブレットで機能するiPadOSとは異なり、ファイルシステムのFinderをサポートしており、すべてのファイルを簡単に管理できます。特にM1チップ以上のアップデートもあり、MacBookは以前よりもさらにスムーズに使えるようになりました。
性能面での比較ではMacBookの方が評価されるポイントも多いですが、iPad Proも決して低スペックではなく、高度な動画編集ができるタブレットです。なので、ノートパソコンとタブレットのどちらが良いかという判断は、以下でも解説しているユーザー個人の用途でも検討するといいでしょう。