MacBook ProのM1・M2チップの概要比較
はじめに、M1チップとM2チップの両方で基本的な性能から比較をします。各チップには上位チップのM1 ProとM2Proもあるので、あわせて紹介します。
M1チップとM2チップの性能
CPUなどの基本性能について、2020年リリースのMacBook Pro(M1)と2022年リリースのMacBook Pro(M2)で以下表の通り比較しました。
スペック比較 | Apple M1チップ | Apple M2チップ |
CPUコア | 7-8コア | 8コア |
GPU | 8コア | 8-10コア |
トランジスタ | 160億個 | 200億個 |
最大メモリ容量 | 16GB | 24GB |
メモリ帯域 | 68.2GB | 100GB |
整備品価格(2023年12月現在) | 110,500円〜(MacBook Pro 2020) | 145,800円〜(MacBook Pro 2022) |
M1とM2チップで大きく異なる点として、GPUのコア数が上がっていることや最大メモリ容量が24GBまで向上していることが挙げられます。
Apple公式による発表を参考にすると、M1チップからM2チップのアップデートによって以下の性能が上がります。
ただ、以下でも詳しく紹介していますが、M2チップのMacBookが全ての性能において優れている訳ではなく、M1 Proモデルと比較すると処理速度が遅いというレビューも見受けられます。
M1 ProチップとM2 Proチップ性能の比較
続いて、M1 ProチップとM2 Proチップでも性能比較をしてみます。
スペック比較 | Apple M1 Proチップ | Apple M2 Proチップ |
CPUコア | 8-10コア | 10-12コア |
GPU | 16コア | 19コア |
トランジスタ | 224億個 | 256億個 |
最大メモリ容量 | 32GB | 32GB |
メモリ帯域 | 100GB | 100GB |
整備品価格(2023年12月現在) | 199,900円〜(MacBook Pro 2020) | ※整備品未販売(MacBook Pro 2022) |
M2 ProモデルのMacBook Proでは、CPUやGPUの性能がより向上しています。K5Kや8Kなどの高解像度で撮影した大きなデータの動画を編集したり、高画質のオンラインゲームで遊ぶなど、CPUやGPUへの負荷が大きい作業をする場合にはM2 Proが優れています。
ただ、動画編集などクリエイティブな作業を行わず、基本的な用途であればビジネスシーンで使うMacBook ProでもM1 Proモデルのスペックで充分です。整備品価格ではM1 Proが安くなっている一方で、整備品市場であまり出回っていないM2 Proではまだ高額なため、コストパフォーマンスの観点でもM1 Proが適しているユーザーが多いでしょう。
👉価格重視であればMacBook AirとProの比較も大事!
2023年リリースのMacBook ProはM3チップが登場
MacBookの歴代モデルでも解説していますが、2023年の最新MacBook ProモデルではM3チップが搭載されました。
M2 Proチップよりも処理速度やバッテリー性能など、より改善されたM3 ProのMacBook Proは確かに魅力的ですが、オーバースペックになる可能性も高いので慎重な検討が必要です。プロフェッショナルな業務・専門職でない限り、M3チップのMacBook Proが必要なユーザーは非常に少数であるため、本記事では比較対象になりやすいM2チップとM1チップを中心に解説します。