
2021年10月にリリースされたApple Watch Series 7モデルは、前機種と比較して画面の表示領域が広がり、視認性や操作のしやすさで改善されています。そのほか、耐久性や充電性能などApple Watch 7モデルに関するスペックレビューを一通り解説します。より高性能なヘルスケア機能などを重視するユーザーは、後継機種など各世代との違いも確認しておくといいでしょう。
Apple Watch 7のスペックレビュー概要
Apple Watch Seriesは2025年時点でApple Watch 11モデルまでリリースされており、Apple Watch 7は比較的古い機種となりますが、スマートウォッチとして需要のある機能は一通り搭載されています。
Apple Watch 7モデルのスペック一覧
Apple Watch 7モデルの基本スペックは以下の通りで、常時表示ディスプレイや心拍センサー、血中酸素濃度センサーなどスマートウォッチで一般的な機能があります。
特徴 | Apple Watch Series 7 |
画面・ケースサイズ | 41mmまたは45mm |
ディスプレイ | OLED常時表示Retinaディスプレイ(素材:Ion-Xガラス・サファイアクリスタル) |
ケース素材 | アルミニウム・ステンレス・チタニウム |
接続性などの機能 | GPS・GPS + セルラーモデル 国際緊急通報 転倒検出 4G LTE/Wi-Fi/Bluetooth 5.0 |
プロセッサ | 64ビットデュアルコア・S7プロセッサ搭載 |
センサー | 血中酸素濃度センサー・心拍センサー・異常検知時の通知 |
サウンド | 内蔵スピーカーとマイク |
稼働時間目安 | 18時間 |
ストレージ | 32GB |
急速充電 | あり(45分で最大80%まで充電) |
Apple Watch 6と比較してApple Watch 7で改善されたポイント
2020年リリースのApple Watch 6モデルのレビューでは、血中酸素濃度の計測や常時表示ディスプレイの明るさ改善などが注目されましたが、後継機種のApple Watch 7では以下の点でアップグレードされています。
ケース・画面サイズの拡大(画面表示領域も広くなる)
サファイアガラスによる耐久性の向上
高速充電の対応
新しい機能はありませんが、端末の画面が広くなったり短時間の充電ができるようになるなど、利便性における改善が見られます。Back Market(バックマーケット)で販売しているリファービッシュ品は、Apple Watch 7などの型落ちモデルで値下げされていますので、はじめてスマートウォッチを使う方でもお気軽にご購入いただけます。
Apple Watch 7のディスプレイに関するレビュー
Apple Watch 7モデルのディスプレイ性能について、大きさを中心に詳しくご紹介します。Apple Watch Seriesは2種類のケースサイズがありますが、重さや見やすさ、操作性など重視するポイントから選ぶといいでしょう。
41mm・45mmの画面(ケース)サイズから選択
Apple Watch Series 7・8・9モデルは41mmと45mmのケースサイズがあり、Apple Watch Series 6の40mm・44mmと比較して多少大きくなっています。
端末の重量も多少増えていますが、軽さ重視なら41mmのアルミニウムケースが32.0gと軽量で使いやすいです。おすすめのApple Watchモデルの選び方でも解説していますが、女性向けの腕時計やファッション性が気になるなら40mm・41mmのコンパクトなサイズがおすすめです。
表示領域はApple Watch 6と比較して20%拡大
ケースサイズが大きくなっただけでなく、Apple Watch 7モデルは画面の縁(ベゼル)の幅が1.7mmと狭くなったことで、Apple Watch 6より表示領域が20%も拡大しました。
ディスプレイが大きくなり、メールなどのメッセージ確認やアプリの操作などもしやすくなっています。多機能性を求めるなら、45mmのケースサイズを選ぶことで使いやすさを感じるでしょう。
Apple Watch 7の外観・デザインに関するレビュー
Apple Watch 7モデルの外観については、新しいデザインの文字盤も好評です。機能性だけでなく、ファッションを目的にカスタマイズするApple Watchユーザーも多いです。
バンドも用途や好みに応じてカスタマイズできる
Apple Watch 7は他世代のバンドと互換性があり、古いモデルから買い替えする際にも引き続き同じバンドが使えます。ランニングやアクティビティでApple Watchを活用したい場合には、手触りや防水性に優れたスポーツバンドがおすすめです。
スーツなどビジネスシーンやフォーマルな服装では、レザーや金属系のバンドが適しています。気分を変えたい場合など、複数のバンドを持って自由にカスタマイズできる点がApple Watchの魅力です。
文字盤デザインもApple Watch 7で刷新
Apple Watch 7では文字盤のデザインも新しくなり、拡大された画面を活用した輪郭(コンティニウム)の文字盤や、2つのモジュラーを同時に表示させるモジュラーデュオなど、好みに応じて変更できます。
Apple Watchでできることでも解説していますが、普通の腕時計やスマホと比較してApple Watchでは知りたい情報をスマートに確認できるのが強みです。時刻や天候、ワークアウトなど必要な情報を選べるモジュラーデュオは画面の大きいApple Watchモデルのみの搭載となるため、Apple Watch 6やSEシリーズなどでは非対応となります。
Apple Watch 7のヘルスケア・ウェルネス機能に関するレビュー
Apple Watchなどのスマートウォッチでは、日々の健康管理やワークアウトなどで活用できます。最新機種と比べてヘルスケア関連では大きな機能差はなく、Apple Watch 7でも問題なく使えるでしょう。
心拍数や心電図など基本的なヘルスケアプリを搭載
型落ちモデルでも基本的なヘルスケアアプリが使えて、Apple Watch 7モデルでは心拍数や心電図、睡眠時間の記録・管理などを一通り行えます。日常的な健康管理や体調の異常などに気付くきっかけにもなります。
ワークアウト機能も定番のツールで、ウォーキングやランニング、ジムでの筋力トレーニングなど様々なシーンでの記録ができます。心拍数の変化や消費カロリー、トレーニングにおける休憩時間などを可視化することでパフォーマンスの管理がより正確となります。
引き続き血中酸素濃度の計測にも対応
Apple Watch 7モデルでは血中酸素濃度の計測も可能で、健康状態やワークアウトの強度の目安となります。血中酸素濃度は睡眠時無呼吸症候群の有無を判断する要素にもなりますが、睡眠時無呼吸の通知機能はApple Watch 9モデル以降出ないと使えません。
血中酸素ウェルネスセンサーはApple Watch Series 6以降に対応していますので、Apple Watch 5モデルやSEシリーズでは血中酸素濃度の測定ができません。関連記事より、Apple Watch Series 5と6の違い・比較もご参考ください。
Apple Watch 7の充電性能に関するレビュー
Apple Watchはいつでも装着するスマートウォッチであるため、短時間での充電も需要がある機能ですが。Apple Watch 7モデルでは高速充電に対応しています。
バッテリー持ちは他世代と大きく変わらず(最大18時間)
バッテリー持続時間についてApple Watch Seriesでは世代間の違いはなく、最新モデルのApple Watch 11は最大24時間持続しますが、Apple Watch 10までのモデルは共通で最大18時間のスペックです。
充電せずに長時間使いたいなら、Apple Watch Ultraシリーズがおすすめです。Ultra 3モデルは最大42時間、Ultra 2・Ultraモデルは最大36時間とバッテリーが長持ちします。Ultraシリーズでは低電力モードだとより長く、72時間持続します。
USB-Cケーブルによる高速充電に対応
Apple Watch 7モデルでは高速充電も可能で、USBケーブルを使うことで45分で最大80%の充電ができます。Apple Watch 6モデルと比較して30%ほど高速化されており、従来の磁気充電ケーブルがUSB Type-Cの高速充電ケーブルへ変更されています。
USB-C対応のiPhoneモデルでも解説していますが、最近のApple製品はUSB-Cコネクタで統一されており、電源アダプタも用意しておくことで同じケーブルで併用できるメリットがあります。
Apple Watch 7の防水・耐久性に関するレビュー
Apple Watchでは海やプールなどのアクティビティで利用する場合、防水や耐久性も気になるポイントです。
Apple Watch 7の防水・防塵性能
Apple Watchの防水・耐水性能について、各シリーズでの性能は異なりますがApple Watch Seriesでは50mの耐水性能を備えています。浅水域における水上アクティビティなどで問題なく使えるスペックで、様々な用途で安心できます。ダイビングなど、より耐水性能が必要ならUltraシリーズが良いでしょう。
また、Apple Watch 7はIP6X相当の防塵にも対応しており、故障リスクがより下がるメリットがあります。型落ちモデルでも壊れにくいという点で評価されます。
前面のクリスタルが50%厚くなり2倍の強度
強度に関して、Apple Watchのディスプレイ(前面のクリスタル)も改善されており、Apple Watch 6と比較して50%ほど厚く2倍の強度に上がっています。
アルミケースの場合にはIon-X(強化ガラス)が採用されていますが、ステンレスとチタニウムケースではより高強度なサファイアガラスが使われています。どちらも強度は上がっていますが、耐久性が気になる方はサファイアガラスがおすすめです。
Apple Watch 7の価格に関するレビュー
Apple Watch 7モデルのリリース当時価格は48,800円〜で、2025年リリースのApple Watch 11(64,800円〜)と比較すると過去機種はまだ安い価格帯です。同時期にリリースされた Apple Watch SEモデルは34,800円〜とより安くなりますが、SEシリーズはヘルスケアや常時表示ディスプレイなどの一部機能が非搭載なので、価格と性能のバランスを検討する必要があります。
Apple Watch 7などの型落ち機種は現在、Apple Storeで販売していませんので安く購入するならリファービッシュ品(整備済製品)がおすすめです。Apple Storeや通販サイトではブラックフライデーのApple Watchセールなど、期間限定キャンペーンも多いですがApple Watch 11やUltra 3などの新しい機種限定になりますので、コスパの良い型落ち機種を買うならリファービッシュ品から探してみるといいでしょう。
Apple Watch 7のレビューまとめ:購入するメリットとデメリットは?
Apple Watch 7のレビューについて一通り解説しましたが、画面の見やすさなど実用性ではある程度評価されるモデルです。
Apple Watch 7のメリット:画面が見やすい・スマートウォッチとしての基本的な機能を搭載
Apple Watch 7モデルはベゼル幅が狭くなり、画面の表示領域が拡大されたことで情報の見やすさ・操作のしやすさなど快適に使える要素があります。画面が小さく常時表示ディスプレイなど対応していない古い機種をお使いのApple Watchユーザーは、Apple Watch 7にアップグレードする価値を感じるでしょう。
Apple Watch 4など古いモデルを使っており、画面が小さく感じる
屋外でのランニングやスポーツでよく利用するので、耐久性の高い機種が良い
基本的なヘルスケア機能が使えれば問題ない
といった傾向があるライトユーザーにおすすめで、初心者におすすめのApple Watchモデルでも、Apple Watch 7あたりの世代がコスパの良さで選ばれています。
Apple Watch 7のデメリット:皮膚温センサー・衝突事故検出機能は非搭載
後継機種との比較では、皮膚温センサーや衝突事故検出機能などApple Watch 7モデルでは対応しない点がいくつかあります。より高性能なスマートウォッチが欲しいユーザーにとって、Apple Watch 7モデルのスペックでは物足りなく感じるかもしれません。
また、watchOSのサポート期間はリリースから7年が目安で、Apple Watch 7は2028年頃までなら最新のバージョンに更新できますが、より長く使いたい場合にはApple Watch 8以降の方が安心できます。
S7チップ搭載による性能の違いはあまり感じられない
Apple Watch Seriesは最新のApple Watch 11モデルを除き、毎年最新世代のチップが搭載されています。ただ、チップの性能が良くなっても体感的な動作速度や処理速度の違いはほとんどありません。
特にS6チップ(Apple Watch 6)とS7チップはほぼ同じような性能で、iPhoneやMacBookなどのデバイスと比べて世代ごとのプロセッサ・搭載チップの違いはそこまで重視されない傾向となります。
Apple Watch 7と他世代のApple Watchモデルも比較
Apple Watchでは過去モデルや後継機種など様々な世代があり、それぞれの特徴や違いを知っておくことで自分に合った機種かどうか判断できるでしょう。
Apple Watch 6モデル:血中酸素濃度の測定が可能
2020年リリースのApple Watch 6は、40mm・44mmのケースサイズで高速充電非対応などの違いはありますが、基本的なスペックはApple Watch 7モデルとそこまで変わりありません。
Apple Watch 5モデルの性能と比較して、血中酸素濃度の測定に対応しました。日常的な健康管理を確実にしておきたいユーザーは、Apple Watch 6モデルの性能でも充分に使えます。リファービッシュ品ではApple Watch 7モデルより多少安くなっており、はじめてスマートウォッチを利用する方にもおすすめです。
Apple Watch SEモデル:ライトユーザー向けの廉価版
Apple Watch SEモデルは言わば廉価版モデルで、最新のSE3モデルは皮膚温センサーや常時表示ディスプレイの搭載など、性能の改善は見られますがSE2・SEモデルは一部機能が非搭載です。
ただ、皮膚温センサーや血中酸素濃度の計測は特に重視しておらず、睡眠の記録や基本的なワークアウト機能だけ使えれば問題ない場合、型落ちモデルのSEシリーズでも良いでしょう。詳しくはApple Watch SE(第2世代)のレビューや、Apple Watch 5とApple Watch SEの比較で解説しています。
Apple Watch 8モデル:皮膚温センサーを搭載
2022年リリースのApple Watch 8モデルは、皮膚温センサーや衝突事故検出機能が大きなアップグレードとなります。女性ユーザー向けの健康管理では皮膚温センサーが役立ち、関連記事よりApple Watch 7とApple Watch 8の比較もご参考ください。
生理周期の正確な記録や夜間の手首皮膚温の記録など、Apple Watch 8ではヘルスケア機能がより充実しています。また、普段から運転する機会が多い方は事故時の自動的な通報機能で安心できます。
Apple Watch 9モデル:ダブルタップジェスチャーなどの改善
Apple Watch 9モデルではダブルタップジェスチャーによる操作が可能で、利便性の改善が見られます。ほかにもディスプレイ輝度が最大2000ニトに上がり、ストレージ容量も64GBと増えています。
また、ヘルスケア機能では睡眠時無呼吸検出にも対応しており、より細かな睡眠の状態を管理したいユーザーにおすすめです。全体的なスペックや使いやすさに関しては正直なところ、Apple Watch 10・11モデルで大きな変化がないため、高性能なスマートウォッチが欲しいユーザーはApple Watch 9でも充分です。
Apple Watch 10・11モデル:ケースサイズの拡大・5G対応など
Apple Watch 10モデルはケースサイズが42mm・46mmに拡大しており、従来はUltraモデル限定だった水温センサーも搭載されたことで、利用できるシーンが増えました。端末から音楽を再生できるスピーカー機能も備わっています。
2025年リリースのApple Watch 11モデルは5G通信に対応したほか、バッテリー持続時間が最大24時間、低電力モードでは最大38時間に延びています。高血圧のアラート機能もありますが、リリース当時では日本国内で対応していません。
Apple Watch 7などの人気モデルを安く買うならリファービッシュ品がおすすめ!
Apple Watchシリーズは全体的に高性能で、最新モデルにこだわらなくてもiPhoneとの連携・通知確認や健康管理、ワークアウトの記録など様々な用途で役立ちます。型落ちモデルはコスパが良く、特にリファービッシュ品は高品質で安心できます。
リファービッシュ品と中古品の違いについて
Apple Watch 7などの過去モデルでは中古品でも販売されていますが、中古Apple Watchは故障やバッテリーの消耗など不安な点もあります。実際、Apple Watchをフリマサイトで購入したものの外観の傷が目立ったり、バッテリー持ちが悪いといったレビューも見受けられます。
そこで、バックマーケットで販売しているリファービッシュ品がおすすめです。リファービッシュ品と中古品の違いでは、専門家による検品やクリーニングだけでなく状態に応じた修理・部品交換を行っていますので、リファービッシュ品は新品と同等の動作が確認されています。
リファービッシュ品なら型落ちモデルのApple Watchをお得な価格で購入できる!
リファービッシュ品のApple WatchはベーシックなモデルであるApple Watch SeriesやSEシリーズ、高価なUltraシリーズも取り扱っています。時期や在庫状況によって価格は変動しますが、数世代前の機種は定価と比較して大きく値下がりしています。
リファービッシュ品のApple WatchはAグレードとBグレード、Cグレードに分類されており、価格重視ならCグレードの製品がおすすめです。一方で外観や使用感が気になる方は、Aグレードを優先するといいでしょう。


























