Apple iPhone 15 vs iPhone 12

2023年モデルのiPhohe15と2020年モデルのiPhone12では、上記のスペック比較でもご紹介しました通り性能の差が大きいです。機能の詳細など詳しく解説しますが、iPhone15モデルはハイエンド機種として評価が高く、カメラ撮影や動画編集、アプリゲームなど幅広い用途を想定しているユーザーはiPhone15が無難な選択となるでしょう。

iPhone15とiPhone12の比較に関する概要

iPhone15とiPhone12は、いずれも6.1インチディスプレイ搭載モデルですが、発売時期は3年の差があります。iPhone15は2023年9月に登場し、A16 Bionicチップや48MPカメラ、USB-C端子、ダイナミックアイランドの搭載など、最新世代ならではの進化を遂げています。

一方、iPhone12は2020年10月発売で、A14 Bionicチップや12MPカメラ、Lightning端子を搭載し、当時としては充分なスペックです。両モデルは見た目こそ似ていますが、処理性能・カメラ・バッテリー・ディスプレイ・充電方式など、あらゆる面で大きな違いがあります。

iPhone15とiPhone12のサイズ・デザインなど外観を比較

両モデルとも6.1インチの有機EL（OLED）ディスプレイを搭載し、アルミフレーム＋ガラス背面という基本構造も共通しています。しかし、細部の仕上げや質感、耐久性に違いがあります。

iPhone15の端末寸法は147.6×71.6×7.8mmで、重量は171gです。対してiPhone12は146.7×71.5×7.4mmで、162gと多少軽くなっています。iPhone15はわずかに大きく・重くなっていますが、持ちやすさや薄さはほぼ同等です。また、両モデルともIP68等級の防水・防塵性能を備えており、詳しくはiPhoneの防水・耐水性能で解説しています。

デザイン面では、iPhone15は背面ガラスが「カラーインフューズドガラス」となり、色味がより均一で高級感もあります。カメラバンプもやや大型化し、存在感が増しています。また、iPhone15シリーズではUSB-C端子を採用し、Lightning端子から大きく進化しました。充電やデータ転送の利便性が向上しており、USB-C対応のiPhoneモデルは需要も高いです。

さらに、iPhone15はダイナミックアイランドを搭載し、画面上部のノッチが小型化しています。通知やアクティビティを直感的に確認できる、新しいUI体験といった点で好評です。

iPhone15とiPhone12の色・カラーラインナップを比較

カラーラインナップも大きな違いがあり、iPhone12はブラックとホワイト、PRODUCT(RED)、グリーン、ブルー、パープルといったカラーラインナップで、ポップで鮮やかな色彩が特徴的です。

対してiPhone15モデルのカラーラインナップは、ブラックとブルー、グリーン、イエロー、ピンクの5種類で、パステル調のやわらかな色味となっています。背面ガラスの質感も相まって、優しい印象です。

ベーシックなカラーにしたい場合、iPhone12のブラックやホワイトが無難な選択となります。また、個性的なデザインを望むユーザーはiPhone15のピンクやイエローがおすすめです。

iPhone15とiPhone12のプロセッサ・ディスプレイ性能を比較

プロセッサ性能についても以下の通り、搭載チップやGPUのコア数、メモリ（RAM）での違いがあります。

• ・iPhone15：A16 Bionic（4nmプロセス）、6コアCPU、5コアGPU、6GB RAM（LPDDR5）
   
• ：iPhone12：A14 Bionic（5nmプロセス）、6コアCPU、4コアGPU、4GB RAM（LPDDR4）

A16 BionicはA14より大幅に高性能化し、グラフィック処理やAI処理、バッテリー効率も向上しています。日常利用はもちろん、重いゲームや動画編集、長期的なソフトウェアアップデートにも有利です。

また、ディスプレイの性能についてはダイナミックアイランド搭載のほか、iPhone15は屋外のピーク輝度が2,000ニトとより高くなっています。iiPhone12の最大輝度は1,200ニト（HDR）なので、画面の明るさや見やすさでもiPhone15がおすすめです。

一方で、ゲーミングスマホでおすすめの機種では120Hzの高いリフレッシュレートが搭載されていますが、iPhone15とiPhone12は同じ60Hzのリフレッシュレートとなっています。

iPhone15とiPhone12のカメラ性能を比較

iPhoneのカメラ性能について、iPhone15とiPhone12はどちらも下位モデルなので望遠カメラは非搭載ですが、メインカメラと超広角カメラのデュアルカメラシステムになっています。

iPhone15はメインカメラが48MPに大幅進化し、デフォルトで24MPの高精細写真が撮影可能。光学2倍ズームも高画質で実現し、ポートレートや風景撮影の幅が広がっています。ナイトモードやHDR撮影も進化し、暗所や逆光でも自然な色味と高いディテールが評価されています。動画撮影ではシネマティックモードやアクションモードなど、最新の撮影機能が追加されています。

iPhone15のフロントカメラも進化し、オートフォーカスや明るいレンズで自撮りやビデオ通話の画質が向上しています。詳しくは、iPhone15シリーズのカメラ性能でも解説しています。

対してiPhone15は広角カメラと超広角カメラの両方で12MPの画素数で、光学ズームは0.5倍と1倍のみの対応です。本格的に写真や動画を撮影する場合はスペック不足を感じますが、一般的な用途ならある程度使える性能です。

iPhone15とiPhone12のストレージ容量を比較

iPhoneのストレージ容量について、各世代によってオプションが異なります。iPhone15のストレージ容量は128GB／256GB／512GBの3種類で、iPhone12は64GB／128GB／256GBから選べます。

iPhone15は最小容量が128GBとなり、写真や動画、アプリを多く保存するユーザーも安心です。iPhone12は64GBから選べますが、撮影やゲームアプリを割と使う場合には128GB以上を推奨します。両モデルとも外部ストレージ非対応のため、購入時に十分な容量を選ぶことが重要です。

iPhone15とiPhone12のバッテリー容量・持続時間を比較

バッテリー持続時間でもiPhone15の方が優れており、動画再生で最大20時間・オーディオ再生で最大80時間持続します。対してiPhone12は動画再生で最大17時間、オーディオ再生だと最大65時間です。

iPhone15はバッテリー容量が増加し、A16チップの省電力性も相まって、実使用での持ちが大きく向上しています。充電方式も進化し、iPhone15はUSB-C端子とQi2ワイヤレス充電に対応。MagSafeも両モデルで利用可能ですが、iPhone15はより高速・安定した充電が可能です。

iPhone12のバッテリー持ちはそこまで良くはありませんが、小型モデルであるiPhone SEシリーズや同時期にリリースしたiPhone12 miniモデルと比べると、バッテリー持続時間は長い方です。比較記事より、iPhone12とiPhone SEの違いやiPhone12とiPhone12 miniの比較ページもご参考ください。

コンパクトな機種ではiPhone13 miniの需要も高く、詳しくはiPhone15とiPhone13 miniの違いよりご確認いただけます。miniシリーズはバッテリー容量の小ささが気になりますが、iPhone13 miniは比較的バッテリー持ちが良く、iPhone12と同じ動画再生で最大17時間持続します。

iPhone15とiPhone12の寿命・使える期間は？

AppleはiPhoneに対し、発売から5〜7年のソフトウェアアップデートとセキュリティパッチを提供しています。2023年にリリースされたiPhone15は寿命が長く、2030年頃まで主要なiOSアップデートが期待でき、長期的な安心感があります。

iPhone12の使える期間・寿命については、2027〜2028年頃までのiOSアップデートが見込まれます。iPhone12もまだ数年は現役で使えますが、iPhone15の方がより長く最新機能を使えるようになるでしょう。

iPhone15とiPhone12はどちらを購入するべき？おすすめするユーザーの傾向

iPhone15とiPhone12の違いについて一通り確認しましたが、全体的なスペックの高さや同じ機種で長く使うのであればiPhone15がおすすめです。

iPhone15をおすすめするユーザー

• ・高い処理性能や高画質カメラ、バッテリー持ちを重視する方
   
• ・USB-C端子やダイナミックアイランドなど新しい機能を体験したい方
   
• ・長期的なソフトウェアサポートや将来性を重視する
   
• ・512GB以上の大容量ストレージが必要な方
   

iPhone12をおすすめするユーザー

• 価格を抑えてコストパフォーマンス重視でiPhoneを使いたい方
   
• 5GやMagSafeなど最低限の最新機能があれば問題ないな方
   
• リファービッシュ品で手軽にiPhoneを手に入れたい方
   
• 2～3年ほどですぐ、また別のiPhoneに買い替えを考えている方

ただ、iPhone12もリファービッシュ品での購入価値が高く、iPhone11とiPhone12の比較でも解説していますが、iPhone12シリーズでは5G通信対応やMagSafe対応、マスク着用時での顔認証など様々なアップデートがされており、2025年以降に利用するスマホとしても充分なスペックがあります。

価格と性能のバランスを考慮すると、iPhone13・14シリーズもリファービッシュ品で人気なので比較してみるといいでしょう。関連記事より、iPhone13/14/15の違いもご確認いただけます。