ファストテックに終止符を

もう既に手元にある十分な機能を、なぜわたしたちは「新品」と引き換えに手放してしまうのでしょうか。

ファストテック。それはスマートフォンやPCなどの電子機器を、毎年あるいは数年おきに次々と買い替えていくような消費スタイルを意味しています。新しい機種が次々と登場し、本来まだ使えるはずの製品もすぐに古く感じられ、短期間で買い替えるのが当たり前の習慣として定着しつつあります。このような短命化するデバイスサイクルは、大量の電子廃棄物やCO₂排出の原因となっており、環境負荷への影響を大きくしています。

日本では、新品スマートフォンの出荷台数が年間約3000万台であり、中古スマートフォンは年間約300万台と10分の1程度の数字となっています。一方、欧州の国では3人に1人が中古またはリファービッシュ品のスマートフォンを持っていることから、世界基準で見ても日本は突出して新品信仰が進んでいる市場と言えます。

私たちはなぜ数年ごとに最新モデルを買おうとするのでしょうか。いざ買い替えてみても、思ったほどの進化は感じられないことも多くある中、大量生産や大量消費の裏で、環境への負荷は大きくなる一方です。

今必要なのは、「新品が当たり前」という常識を一度見つめ直すことかもしれません。

その買い替えサイクル、断ち切ることができます

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    再利用(Reuse)

    古いデバイスも、バックアップ端末や動画・音楽プレイヤーとして再利用できます
    使わなくなったデバイスは、家族や必要としている人に譲ることもひとつの方法です
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    修理(Repair)

    ホコリや汚れの除去は、トラブル防止にもつながります
    修理する権利(Right to Repair)を調べてみましょう
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    整備・再生(Refurbish)

    古いデバイスは、そのまま家の中に眠らせずに売却してお小遣いにしましょう
    新品と比較して最大92%もCO2排出量の少ない、リファービッシュ品を選びましょう

まずは知ることから